研究室について(生活・分野・EEゼミ)

2019年5月16日

メッセージ  研究室について  年間行事  研究室へのアクセス

~生活

研究室の一年は、新入生歓迎会に始まり、安全衛生講習会、ゼミ合宿、忘年会、追いコンなどの定期行事に加えて、毎週のゼミや月一回の研究進捗の報告会が行われます。それ以外は実験や野外観測、解析等の研究ですが、研究計画や結果に関するディスカッション、論文(関連研究)調査、プレゼンテーションの準備などやることが沢山あります。

M1の間は、授業に加えて、後期からは就職活動も始動しますので、多くの学生が研究時間のやり繰りに苦心しているようです。ですので、早め早めに研究をスタートして、M1の夏に、実験や実測、解析等で最初の成果を得ることが重要です。その成果を、M2のときに学会(日本建築学会や日本リモートセンシング学会、日本ヒートアイランド学会、等)で発表をしてゆきます。M2の研究成果を、就職後に、学会発表する学生も多くいます。

また、研究室では、先輩が蓄積してきた「プレゼン資料の作り方」や「論文の書き方」などのファイルに基づき、技術的なノウハウも伝えてゆきます。視覚的に人に伝わりやすいプレゼン資料の作り方やプレゼンの仕方にも、こだわっています。

~研究分野

当研究室の研究分野は、建築・都市環境工学です。詳しくは研究概要をご覧ください。当研究室が、建築や都市の環境を研究するうえで重要視していることは、他分野との融合です。例えば、最先端のリモートセンシング技術を導入したり、緑化工学や植物生理分野で研究されている専門的な知見を導入したり、といった具合に、他分野と融合することで、建築・都市環境工学の幅を広げてゆきたいと思っています。ですので、学生さんにも、常にアンテナを張って、新しい技術や知見を、積極的に研究に取り入れていってもらいたいと思っています。

また当研究室では、学術的に有意義な知見を得る基礎研究から、社会に役立てられる応用研究まで、幅広く取り組んでいます。基礎研究は、文科省の科学研究費補助金などの予算で実施し、応用研究は、企業との共同研究などで実施をしてゆくことが多いです。海外の大学との研究交流(フランス・リヨン大学等)や、海外でのプロジェクト研究(SATREPS・インドネシア等)にも参加しています。建築学の分野は、伝統的に論文を国内の学会に投稿することが多いのですが、国際的な評価が得られにくいため、我々も海外のジャーナルにも積極的に論文を投稿するようにしています。

~EEゼミ~

本学の建築・都市環境工学の研究室で、合同のゼミを年2回開催しています。これをEE(Environmental Engineering)ゼミと言います。EEゼミは歴史が長く、40年くらい続いていると聞いたことがあります。私も学生の頃は、このEEゼミでだいぶ鍛えられました。EEゼミでは、研究の構想や進捗、修論の研究成果などを、複数の研究室間で、合同で確認します。建築・都市環境工学と言っても、いろいろな分野の研究室がありますので、専門的な難しい内容を、分かりやすく端的に伝えることが求められます。EEゼミは、一般の人にも要点を伝えるトレーニングにも大変有効です。研究室でのゼミ発表や学会発表などだけでは、研究上、近い人たちと議論することになりますので、狭い視野の議論に陥ることが多々あります。研究を意義深いものにするには、そのような深い議論と、幅広い視点の議論の両方が必要といえます。EEゼミ終了後は毎回、懇親会を開催していますので、学生と教員とで交流を図ることも、大きな目的としています。